「ESD教育」世界・日本における「ユネスコスクール」の広がりと現在の国の示す教育の方向性。 「地球的」とは何を指すのか。根本の「問題」はどこにあるのか。「ネットワーク化」の必要性とは何か。

f:id:familylearning-full:20151214212709j:plain

ユネスコスクール全国大会 ネットワーク化で宣言 | 教育新聞 公式サイト

2015.12.8

「第7回ユネスコスクール全国大会」(主催・文科省、日本ユネスコ国内委員会、共催・NPO法人日本持続発展教育推進フォーラム、昭和女子大学ほか、後援・教育新聞社ほか)が、12月5日、東京都世田谷区の昭和女子大学で開かれた。全国のESD関係者が一堂に会し、研修会や特別対談、ESD大賞(受賞校一覧は本紙12月3日付で既報)の表彰式などを行った。

開会式で馳浩文科相は「今後ともESDの推進をバックアップしていく」と強調。文科相が大会に出席するのは、7回の開催の中で初めて。

ランチョンセッションでは、参加者が昼食をとりながら、協力企業による社会貢献活動の報告を受けた

 

 

大臣の話のなかにも、ユネスコスクールの重要性が語られました。

また、安西祐一郎氏と坂東眞理子氏による『グローバル人材を育てる』

というテーマで、今後、国が子どもに、どのような力を身に付けさせようと

しているのか、その方向性が示されました。

 

 

学校教育法に、基礎的な知識をもっているということが重視されおり、

改めて、計算・言語などの基礎的な力の育を強調。

グローバルリーダーについては、世界でスピーチし、トップで活躍し、

ビジネス、ノーベル賞をとるなどの、リーダーの人材の育成が求められているということもあります。

それに加え、グローバル時代で、生き抜いていく、

支えていく人材が必要です。

リーダーは、フォロワーがいなければいけません。

トップダウンではなく、双方向で、お互いに進んでいく形が大切なのです。1人1人、異なる能力をもっている、良いところを発揮させ、

カバーさせることができるのが、リーダーの役割です。

また、ユネスコスクールで学んだことが活かされるように

今後の高校・大学入試についても検討していく必要性がある。

2015.12.5

 

そして、これらの学習の土台になるのが、

今現在、主流になってきているアクティブラーニング・問題解決学習です。

 

今後、ESD教育の視点、義務教育に取り入れられていくことは

間違いありません。

 

その意味と、背景を考えたうえで、

後世へ生きる子どもたちを教育していかなければなりません。

 

 

「グローバル」については、以前述べましたが、

小・中・高・大・社会人にまで、

同じような人材を育てようとしていることも分かります。

現在の、国の示す教育の方向性を認識しておきましょう。

 

 

 

そもそも、ユネスコスクールとは、

ユネスコ憲章に示された理念を実現するため、

UNESCO Associated Schools Project Networkに加盟が承認された学校

のことを言います。

 

1953年にユネスコ参加国で、関連機関の目的や理念、
国際人権宣言に沿った教育の発展を促進する計画を立ち上げられました。
 
日本では、ユネスコスクールと、呼ばれる前から「国際教育」の一環として
同様の内容を教育していました。
その際にも視察団の方が多く来られました。
 

日本では、文部科学省の日本ユネスコ国内委員会で、ユネスコスクールを

ESDの推進拠点として位置付けています。

平成27年6月現在、世界182か国の国・地域で10,422校のユネスコスクールがあり、

日本国内の加盟校数は、「国連持続可能な開発のための教育の10年(DESD)」

が始まった平成17年から平成27年5月時点で939校。

1か国当たりの加盟校数としては、世界最大数です。

 

小学校・中学校・高校と公立学校だけでなく、

私立やシュタイナー学校なども多く参加しています。

つまり、公教育以外の場でも広がりを見せいるということになります。

 

これらの学校は、ユネスコスクールガイドライン(以下参照)に基づき、

各学校で工夫した実践が行われていると言われています。

ユネスコスクールガイドラインについて:文部科学省

 

 

 

それでは、ESD教育とはどのようなものなのでしょうか。

 

 

このESD教育というのは、「持続可能な開発のための教育」と呼ばれます。(ESD:Education for Sustainable Development)は、この地球の問題をについて考え、

立ち向かい、解決するための学びとして、捉えられてり、

領域は、環境・貧困問題・エネルギー問題・世界遺産など様々です。

 
ESDに関する「視点」が今後の教育で、
重要な柱になっていくことは違いありません。

持続可能な開発のための教育(ESD) - ユネスコスクール 公式ウェブサイト

ESDを知る|ESD環境教育プログラム

 

2002年のヨハネスブルグサミットにおいて日本が

「持続可能な開発のための教育の10年」を提案し、

2005 年から2014年までの10年間をESDの10年とする旨の決議案を提出、

満場一致で採択され、現在に至ります。

 

 

 

この「地球的な視点」とは、何を示すのか。

 

 

根本の「問題」は、どこにあるのか。

 

 

「ネットワーク化」とは何か。

 

 

子どもの教育環境だけでなく、

私たち、親・教育者が自分の頭で考えなければなりません。