子どもの「好奇心」は、人の「能力」を育む土台になり、人の「可能性」を伸ばす鍵になります。

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この壁の向こう側には、何があるの?

 

どうして、この植木鉢の底に穴が開いているの?

 

どうして、今日の雲は、昨日よりも速いの?

 

 

子どもは、生活の中で、大人が考える以上の「疑問」をもちます。

この「好奇心」は、一瞬のうちに、そして反射的に、

体も心も動いてしまうのです。

 

 

この「好奇心」は、人が生きていく上で、とても大切な力に変わります。

 

 

レイチェルカーソンは、

 地球の美しさと神秘を感じとれる人は、科学的であろうとなかろうと、

 人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることは

けっしてないでしょう。 

 

という言葉を残したそうですが、

この地球にはまだまだ未知の「知」があります。

それは、人類を進化させる大きな出来事になるかもしれませんし、

小さくても、その人にとっては、生きていく上で欠かすことのできないものに

変わるかもしれません。

 

その可能性を、子どもたち1人1人が秘めていることを、

私たちはまず認識しなければなりません。

それは、決まりを覚えさせることよりも優先です。 

 

そして、それを幼児期・児童期に十分に耕しておくことは、

その子の「感受性」を豊かにします。

 

かちかちのロボットを育てるのではないですから、

人として生きる上で、大切なことを、しっかりと身に付けさせ、

あとは、自由に、世界をゆっくりと探求できる「寛容さ」が必要です。

 

先日、ショップに行った時に、目がくりっとしたロボットがいまして、

私をじっと見て、

 

「もしかして、私とお話するのは初めてですか。」

「どこからきたのですか。」

「あなたは、外国の人ですか。」

 と、訪ねてきました。

確かに、目はあっているのですが、私は、その時に

そのような話は、必要ありませんでしたから、反応しなかったら、

ずっと黙っていました。

 

老人ホームにもロボットが入るというニュースを目にしました。

人は、人にしか感じ取れないことがあります。

そのセンスは、プログラミングではおそらく無理でしょう。

 

 

「好奇心」は、人が生物として生きる上で

必要不可欠な「能力」だと考えています。

 

勿論、発揮させなければ、退化してしまいます。

私は、近い将来、

この「能力」が退化してしまうのではないかと懸念しています。

 

そして、「好奇心」が人の様々な能力を育む土台になり

可能性を伸ばす鍵になります。

 

幼い頃に

「人を信頼すること」

 

「自分を信じること」

 

「自分が行動すれば、世界が変わること」

 

この小さな体験を、どれだけ積めるかが重要です。

 

人それぞれのペースやリズム、タイミングがあります。

そこに関して、他の子と比べて、焦る必要はなく、

待つことも重要です。

 

それも、含めて、それを感じて、共感し、対話することが

できるのは、親であり、教育者です。

 それは、私たちの役割の一つでもあります。

 

子どもの「好奇心」に寄り添うことが、できるようになれば、

私たちの人生にも「豊かさ」が溢れるはずです。