トイレで女児出産 ・日本で子ども 「虐待死」相次ぐ。なぜ!? 「命」を繋ぎ、育む、私たちの普遍的な価値は、50年後この地球上に存在するのでしょうか。

 

トイレで女児出産、水洗レバー引くも流れず窓から…24歳女が明かした呆れた理由 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

2016.1.19

 

 自宅のトイレで女児を出産し、へその緒を引きちぎって窓から「捨てた」-。そんな信じられない行為に及んだのは、茨城県鉾田市に住む無職の女(24)。県警に保護責任者遺棄致傷容疑で逮捕、起訴され、8日に水戸地裁(長島銀哉裁判官)で初公判が開かれた。検察側の冒頭陳述などで明らかになった犯行の一部始終は、想像を絶するものだった。

 事件の発覚は昨年11月3日に遡(さかのぼ)る。同日午前7時25分ごろ、鉾田市当間の路上で、生まれて間もない女児が全裸で泣いているのを近隣住民の男性が発見し、110番通報した。駆けつけた救急隊員が同7時47分に体温を測定したところ、何と24度。極度の低体温状態で、公判に提出された医師の調書に「あと少し発見が遅れていれば命の危険があった」と書かれたほどだった。

 女児は搬送先の病院で保育器に入れられ、入浴させるなど懸命な治療を受けて同9時半には体温が32度まで上昇。診察した医師は全治2週間の低体温症と診断した。「全治2週間」とはいえ、低体温状態が続いたことによる後遺症の有無については「1~2年の経過観察が必要」という。

 事件から3日後の11月6日、県警鉾田署は保護責任者遺棄致傷の容疑で、女児が捨てられていた現場近くに住む女を逮捕した。DNA鑑定などから女児の母親と特定した。女は県警の調べに対し「自宅で一人で産んだ。産むことを誰にも相談できなかったので、仕方なかった」などと供述した。

 迎えた今月8日の初公判。検察側の冒頭陳述や被告人質問などで明らかになった犯行の一部始終は以下の通りだ。

 女は高校卒業後、職を転々としており、犯行時は市内のスーパーでパート従業員として勤務。祖母と実母との3人暮らしだった。犯行前、出会い系サイトを使い5人の男性と肉体関係を持っており、昨年の春ごろには生理が来ないことから妊娠に気付いたという。

 しかし、「結婚を前提としない妊娠を家族に怒られると思った」といい、妊娠の事実を家族に打ち明けないどころか、産婦人科を受診することもなかった。女児の父親とみられる男性にも「(妊娠の事実を)言ったら逃げられる」と思い、切り出せなかったという。

 そして、ついにその日が訪れる。11月3日午前6時ごろ、寝室で祖母と母親と川の字になって寝ていた女は、激しい腹痛から出産が間近であることを認識。「とにかく家族に知られたくない」と、トイレで出産することを決意して、1階のトイレにこもった。

 便器内に女児を産み落とすと、へその緒を両手でちぎって、女児を胎盤もろとも下水に流そうと水洗レバーを引いた。しかし、女児の「生きたい」という願いが通じたのか、流れなかった。

 女は女児の左足をつかんで便器から拾い上げ、トイレの高窓から外に落とすと、今度は外に出て、自宅境界にある高さ約1・5メートルの塀の外に投げ捨てた。

 外は小雨が降り、冷え込んでいた。そんな中で女児は約1時間、母親の保護を求めて生まれたままの姿で泣き続けていたのだ。「どうしてよいか分からず、頭が真っ白になっていた」というその女は、泣き声を自宅内で聞きながら放置した。

 被告人質問で女は女児について「私には収入がないので子供を育てられない」「赤ちゃんはかわいそうだと思う」などと発言。まるで人ごとのような態度に、長島裁判官から「育てられないなら、どうしますか?」と問われ、「子供がいない家庭に預ける」と小さな声で答えた。

 長島裁判官は女を「子供にとって血を分けた母親は未来永劫(えいごう)、あなたしかいない。これだけは覚えておいてください」と諭した。

 公判は即日結審となり、検察側は論告で、「女児の生命を極めて危険な状態においた残忍な犯行で、女児が受けた肉体的、精神的な苦痛は大きい」などと指摘。懲役3年の実刑判決を求刑した。

 弁護側は「被告には前科前歴がなく真摯(しんし)に反省している。今後は祖母や親族が監督を約束している」などと主張。起訴状に記載されている「塀越しに路上にほうり投げて遺棄」という文言について、「ほうり投げたのではなく、落としただけだ」と述べた上で、執行猶予付きの判決が相当だと訴えた。

 女への判決は22日に言い渡される。(水戸支局 桐原正道)

 

 

誰にも相談ができずに、子どもを出産し、乳児を死に追い込むような

ニュースが後を絶ちません。

 

どうすることもできなかったのか?

と社会と自分自身に問う、重大な問題だと捉えています。

 

この女性は、祖母と実母の3人で暮らしており、

出産間際まで、2人と川の字になって寝ていた。

 

それにも関わらず、2人は、妊娠に気が付かなかったのでしょうか。

 

つわりやお腹が大きくなる姿を見ていると、

女性が言わなくても、察知できるはずです。

 

 

便器内に女児を産み落とすと、へその緒を両手でちぎって、女児を胎盤もろとも下水に流そうと水洗レバーを引いた。しかし、女児の「生きたい」という願いが通じたのか、流れなかった。

 

 

狭い空間の中で、へその緒を両手でちぎって、(どれだけの力が必要か?)

女児をトイレに流すことを試みています。

女児の「生きたい」という願いなどは、関係がなく、

トイレの下水に「新生児」が流れるわけがありません。

 

女性は、その後、

 被告人質問で女は女児について「私には収入がないので子供を育てられない」「赤ちゃんはかわいそうだと思う」などと発言。まるで人ごとのような態度に、長島裁判官から「育てられないなら、どうしますか?」と問われ、「子供がいない家庭に預ける」と小さな声で答えた。

 

出産費用や、養育費、教育費が支払えないことは、

上記の理由から容易に想像できますが、

女性が、「出産をする」ということは、どれだけの生命力と覚悟が

いるのでしょうか。

 

 「呆れた」と一言で済まされるような

出来事ではありません。

 

10か月以上もの間、自らのお腹に胎児を宿し、

大きくなる過程を経験した者にとって、

健全・健康な状態でこのような言動に出るのでしょうか。

 

質疑応答でも、この女性が考えられる選択枠が少なすぎます。

他にも、子どもを育てる手段はあります。

 

 長島裁判官は女を「子供にとって血を分けた母親は未来永劫(えいごう)、あなたしかいない。これだけは覚えておいてください」と諭した

 

このような発言を、裁判官含め皆、言います。

社会の常識でしょう。

 

もちろん、子どもを産む性として、

未来永劫、その子の母であることには違いありません。

しかし、「子どもを育てる」ということは、

この女性だけの責任ではありません。

 

 「結婚を前提としない妊娠を家族に怒られると思った」といい、妊娠の事実を家族に打ち明けないどころか、産婦人科を受診することもなかった

このような結婚制度で、「こどもを子どもを産み育てる」

という普遍的な価値 を、縛る必要はなく、

人として、それに勝る行為をしていることを、

女性は自己肯定していたのでしょうか。

 

子どもを、このようにする背景には、

自己否定が存在します。自分を傷つけることと同様です。

 

しかし、産まれてきた子どもは、

所有物でもなく、貴方自身でもないのす。

 

この地球に産まれ、この社会に産まれてきた

子どもは、その家庭のみで、子育てし、育まれるものではなく、

私たち、1人1人が、それに関わる責任を同時に持ち合わせているのです。

 

そこに、性的な違いは、関係なく、皆が「子どもが育つ」ことに

関わることが、「子どもが豊かに育つ」そして、「人格形成」を

する過程で、間違いなく重要なことなのです。

 

これは、イクメンとか、子育て支援などの制度や文言ではなく、

文化・価値の問題です。

 

つまり、私たち、1人1人の「意識」の問題です。

 

子どもを出産する女性は、時に不安になったり、辛くなったり

することがあるでしょう。

 

もし、その時に、誰かが「命」の温かさや「命」の大切さを

この女性と関わった人(家族や彼氏だけではなく)が、彼女の

精神を保つことに、なったかもしれません。

 

この女性が、「産む」と決めたこと、

そして、その行動を、皆が受け止めて、容認できる社会で

ありたいです。

 

 

上記のような「子どもを育てられずに育児を放棄する」

「虐待」が相次ぐというニュースも目に留まります。

 

 

日本で子ども虐待死相次ぐ、年間100人超が犠牲=防止へ「タテ...:レコードチャイナ

2016.1.17

 

 

毎年100人以上の幼い子どもが虐待死させられており、居所不明の児童は約2900人に上る。

今年の新年早々、埼玉県狭山市で3歳の女児が、母親と同居男性からやけどを負わされ、殺害されるという痛ましい事件が起きた。この虐待事件では、昨年6月、7月と2回にわたり、住民から「子どもの泣き声が30分以上する」「外に出されている」などの110番通報を受け、警察官が家庭に行ったが傷はなく、虐待は確認できなかったとして、児童相談所に通告しなかった。その後家庭訪問し、安否を確認することもなく、また、狭山市は乳幼児健診を受けていなかったため、2013年4月から2015年7月にかけ職員が3回も訪問していたが、虐待の兆候はなかったとし、何らの対応も取らなかったという。

「虐待死ゼロ」を目指して児童虐待防止法などの法改正を求める運動を展開しているNPO法人「シンクキッズ―子ども虐待・性犯罪をなくす会」の後藤啓二・代表理事は次のように指摘する。

 「乳幼児健診未受診は虐待が懸念される重要なサインですし、近隣住民からの2度の通報も同様です。しかも、外に出されている、30分以上泣いている、というのは尋常ではなく、傷が見当たらなかったとしてもネグレクト(育児放棄)が強く懸念される事案です。狭山市の『虐待を疑うサインはなかった』とのコメントも、乳幼児健診未受診が虐待リスクであることが念頭にないものです」。
 
◆「子ども虐待ゼロ」実現へ連携  

後藤啓二さんは、弁護士で元警察庁企画官。ストーカー規制法児童ポルノ禁止法などの立案・制定など携わった。子ども虐待死事件の実態について「児童相談所、警察、市町村が、虐待・乳幼児健診未受診・所在不明などを認知しながら、虐待家庭の情報を共有していない。連携して子どもの安否確認や親への支援を行わず、みすみす虐待死に至るケースが多い」と指摘。行政の「タテ割り」がネックとなっているという。

後藤さんによると、児童相談所は人員・体制の不備から24時間対応ができないことに加え、虐待事案への介入と児童援助という、相反する任務を担っているため、案件を抱え込み適正に対応できないのが実情。一方、体制が整い能力が備わっている警察には責務規定がなく、児童相談所に対応を丸投げしている。また全国データベースがないため、問題のある家庭が転居した場合、対応が不可能になってしまう。虐待には至らないもののリスクのある妊産婦のケースでの医師の通報規定がないことも問題という。

そこでシンクキッズが目指しているのが関連法の改正。具体的には(1)児童相談所、市町村、警察が連携して被虐待児を保護できるようにする、(2)市町村、児童相談所と警察が連携して所在不明児童を発見し、保護することができるようにする、(3)児童相談所が一時保護を子どもの命を最優先として行うようにする、(4)妊娠中・出産直後から子育て支援が必要と思われる妊産婦等を支援する、(5)虐待を受けた子どもが精神的な治療を受けることができるようにする―など。

この活動に日本医師会、日本産婦人科医会、日本小児科学会や経済界、法曹界、スポーツ界などが賛同、輪が広がっている。関連法の改正に向けて政府・行政に対する署名運動を全国的に行っている。「縦割り行政を解消して、機動的に対応できるようにすることが重要」と強調する。

◆虐待を受けた子どもたちへ支援が必要

さらに、後藤さんが取り組んでいるのは虐待を受けた子どもたちへの支援。「虐待死させられる子どもをなくすことが目標だが、虐待された子どもが前向きに人生を歩めるよう支援することも大事だ。児童養護施設に収容された子どもは親がいないということで、勉学や就職などで不利になるケースも多く、これらの面でのサポートが不可欠」と力説する。結果として、虐待による社会的コストは年間1兆6千億円に達するとの研究もあるという。

虐待を受けた子どもたちに「心の傷」に対するケアが必要との認識から、シンクキッズは被害を受けた子どもたちが長い人生を前向きに生きていけるような取り組みも実施。虐待を受け治療・精神的ケアが必要と考えられる子どもについて、児童相談所、病院、学校などがシンクキッズに連絡。シンクキッズが専門的な知識・経験を有する医師・臨床心理士を紹介し、治療等に関する経費を負担する、というものだ。特に企業には職業訓練と就職支援の両面から熱いサポートをお願いしたいとしている。

また、後藤さんは「虐待を受けた子どもたちにとって理想なのは、“親の愛情”であり、もっと拡充すべきは里親制度や養子縁組制度」と提案する。欧米先進国と比べ日本では制度が不備で養子縁組は活発化していない。「この面でも法整備などを求めていきたい。子どもたちを大切にすることは少子化対策としても有用」と広く呼び掛けている。(八牧浩行)

 

 

 

「虐待」として、児童相談所などの施設に預けられる児童も、後を絶ちません。

それは、児童虐待が増えているという現状よりも、

このような施設は、「虐待されていると言われる子ども」

を施設に入居させなければ、予算がおりないのです。

 

つまり、サービスを自ら生まなければ、運営が滞ってしまうのです。

 

本来であれば、児童養護施設の職員は、子どものプロフェッショナルでなければ

なないのにも関わらず、行政の仕事の一環として携わる人がほとんどのようです。

 

これでは、指導・助言、育成も始めから考えていないのと同様です。

 

本来であれば、このような施設が存在しないことが一番です。

社会には、いろいろな精神状態、収入、健康状態を抱えた方がいますから、

一概には言えませんが、それが理想の子育ての社会だと思います。

 

「虐待」の基準も曖昧です。

 

年々、世間の一般常識とは、かけ離れた育児をしていると

「虐待だ」と言われる傾向があります。

  • 教育施設に預けていない
  • ワクチンを接種させてない
  • 定期健康診断を受けていない
  • 風邪にかかっても、病院に行かせず、薬を飲ませていない

 

など、現代社会の状況を見て、

子どもを育てていくことにおいて、そうせざる負えない状況で

あり、現にそのように賢く子育てをしている「親」

は、「虐待」として見られ、子どもと引き離される可能性を

含んでいます。

 

 

韓国では、以下のような流れもあることから、この問題は 、

私たちだけではなく、後世においても、生物としての普遍的な

「子どもを産み育てる」価値を残せるかという

人類の進化に関わることなのです。

 

児童待を知りながら通告しなかった者に最高で50万円の罰金...:レコードチャイナ

 

2014年5月11日、韓国法務部によると、韓国政府は児童虐待を知りながら通告しなかった者に最高で500万ウォン(約50万円)の罰金を科すことを盛り込んだ新しい法律を12日に提出する。12日付でチャイナネットが伝えた。


虐待を疑われている者が、被虐待者への接触・接近を制限した裁判所の命令に違反した場合も同様に、500万ウォンの罰金が科される。

法務部は、同法の意義について「虐待者への処罰だけでなく、被虐待児童を継続的な虐待から守ることにもつながる」と説明した。

同法は早ければ今年9月から施行される。(翻訳・編集/NY)      

 

韓国、児童虐待の通報件数が10年で4倍近くに=いまだ親の認識低く―韓国紙 - エキサイトニュース

 

 

 

2013年11月19日、 中央日報によると、女性世界サミット基金(WWSF)が2000年に11月19日を子ども虐待防止の日としたことを受け、韓国政府は11月19~25日を児童虐待防止週間に定めているが、この10年間で児童虐待の通報件数は4倍近くに増加している。


韓国・保健福祉部に寄せられた通報件数は2003年の2921件から昨年は1万943件と、大幅に増加している。

児童虐待は身体的虐待、心理的虐待、性的虐待、ネグレクトの4種類に分けられる。昨年は心理的虐待案件が38.1%と最多を占め、身体的虐待(28.8%)とネグレクトが(28.7%)ほぼ等しく、性的虐待(4.5%)がそれに続く。

去年9月には、屋台の残飯のゴミ山から栄養不良状態の小学生兄弟が発見される事件が起き、35歳の母親が「私には私の教育がある」として、11歳の長男を部屋に閉じ込め、足を骨折した8歳の次男を病院に連れて行かずに放置するなどしていたことがわかった。彼女の部屋から運び出されたゴミが1トン車2台分に達するなど、典型的なネグレクトの例であるとみられており、「心理的虐待、ネグレクトに対する親の意識が低く、虐待だと認識していないケースが多い」との指摘もある。

大部分の虐待は親や親族によるもので、中央児童保護専門機構の責任者は「韓国では、子どもは親の所有物であるという認識が強い。現行法では、調査を拒否した場合に罰金が科せられることになっているが、『家庭内のことだ』として拒否されるケースが多い」とコメントしている。

また、昨年8月から施行された虐待児童通報義務も実施が徹底されていない。近所で子どもの泣き声が聞こえるという通報は増えているものの、実際の調査では親に拒否されるケースが多い。

法務部の関係者からは「英国のように、警察と相談員が現場に赴き、被害の事実を確認できた段階で即座に裁判所が必要な暫定措置を取れる体制が必要だ」との声が上がっている。

昨年9月には『処罰を強化する特例法』を始めとする3つの議案が法制司法委員会に提出されているが、具体的に着手されていない状態にある。(翻訳・編集/岡本悠馬)