フランス教育大臣「沈黙の前に子どもたち同士の話し合いを」ー子どもたちを、いかに守るか。それは守ることに繋がるのかー2015.11現在私たちが家庭で話し合わなければならないこと。

 

子どもたちをいかに守るか。

 

 これは、現在どの国においても緊急の課題ではないでしょうか。

 

黙祷の前に「子ども同士」で話し合いを。フランス教育大臣のメッセージ [T-SITE]

 (2015.11.17)

 

フランス初の女性教育大臣となったナジャット・ヴァロー=ベルカセム氏の

教育機関に向けた対応についての記事について、今回の「テロ」の背景に

ついては言及せす、教育現場での在り方について考えていきたい。

「子どもを守る」ということは、決して「子ども」に限定されることではないということは、言うまでもありません。

 

Message de Najat Vallaud-Belkacem à la communauté universitaire - ESR : enseignementsup-recherche.gouv.fr

 

上記の記事で、『犠牲者のなかに、教師と生徒が多く、文化・芸術・交流の場

であるカフェは、長い討論そして議論の場所であった。』という彼女の言葉から、

一般市民がこのようなテロに巻き込まれることは、無念であり、

私も、パリのカフェの雰囲気はすきですし、ピカソやシャネルなどの

交流の場所であった「カフェ」は、現代の「サードプレイス」であり、

とても重要な場所だと考えています。

よって、下記に述べることは、フランスのカフェの場、議論し討論する文化

を否定するものではありません。

 

フランスだけでなく、日本でも、子どもに関わる事件、誘拐・いじめ・自殺などのニュースが取り上げられた後、必ず、教育機関、家庭などと連携を図って、

そのような事態に、二度と合わない様に備えます。

 

ある事件・事故が起こったあとの教育機関の対応は共通点があり、

「このようなことが起きたから、気を付けるように。そのための対策はこれです。」

と、あらゆるマニュアル、ルールが作られます。

以下はセーブザチルドレンのテロ後に家庭教育のために作られた項目です。

http://www.savethechildren.org/atf/cf/%7B9def2ebe-10ae-432c-9bd0-df91d2eba74a%7D/10TIPS_TERRORISM.PDF

 

現在の日本の子どもたちを見ていれば、過去のニュースとして取り上げられた

事件・事故によって、様々なことが制限されていることからこれらは事実です。

 

制限されるということは、同時に自由を奪うということです。

もはや、私は、子どもの本来の居場所があるのだろうかと、

もうこれ以上、進められないのではないかと思うほど限界を感じます。

 

「もしも~だったら」

「このような人には、近づくな」

「~はするな!」

 

と決まりをどんどんと強めていきます。

そして、知らない人は危険であるという教育を行います。

同時に「不審者」という概念も刷り込んでいきます。

 

子どもの認識からすると、自分自身がこのような社会に生きていると認知し、

個人差がありますが、より多くがそうではないにも関わらず、

それがほとんどを占めているかのように理解します。

それは、これから生きていく社会そのものや、他者を疑う気持ちを芽生えさせます。

 

 

 

今回の提案では、沈黙の前に「話し合う」ことの大切さが述べられています。 

 

(以下引用)

>これらのディベートを通して、フランスの価値観を身につけていく子どもたちに、

その価値観を生かして生活できる世界を、なんとしても残したいものだと、喪に服するフランスで、改めて思っています。

 

 

今回のテロが起こった後に話し合わせた「目的は」子どもたちに、

「フランスの価値観」を身に付けさせるということです。

そのための価値観の構築と、概念の再構成、思想を刷り込んでいきます。

それは、「個」のそれぞれの価値観ではなく、

「国」としての価値観の刷り込みがここから始まります。

 

「こういうときは、こうするのが普通だよね。」

「やはり、フランス人はこのように思考するものよ。」

「このような思想に基づいて、このように行動すべきです。」

と、厳しく言われます。

 

ここでは、十人十色での「話し合い」ではなく、

国の価値基準に基づく「話し合い」が行われているということです。

そうすることで、「国」に所属する子どもたちが公教育機関によって、

人格形成されます。

 

 

 

しかし、現在は、新しい概念の構築や、

自身の思想を超えて相手を理解しなければならない時があります。

 

それは、フランスの価値観を学ぶだけではなく、

地球的な視点で、価値を問いなおし、

新しい概念の構築を問うことが大切だと考えます。

 

それは、どこかに属しているという哲学者同士の話し合いではなく、

自分自身が、この世界の想像主であるという視点で、

話し合いが行われているかということが重要です。

 

「話し合う」ということは、大切なことですが、

その「目的」によって教育的な意味が変わることを忘れないようにしたいものです。

 

「子どもたちを守るということ」と同時に、「私たち自身を守るということ。」

国や組織が守ってくれるのでしょうか。

 

一過性の指導ではなく、後世を見据えた上での、

「教育」で行われる「話し合い」を「建設的な対話」にしていくことが、

今、私たちに求められていることなのです。

 

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最後に、今、私たちが家庭で「話し合う」ことは、

日本で、今現在、発送されている「マイナンバー」への対応です。

 

それが、今、一番やらなければならないことです。

話し合わなければならないことです。

 

マイナンバー制度を廃止させる「2つの方法」 - YouTube

 

受け取るか、受け取らないか。もし受け取ったら。

 

マイナンバー「通知カード」の受け取り拒否しよう! - YouTube

 

その「理由」を自ら考えてみてください。

 

それが、わたちたちに今、できることです。