「学校」と「家庭」の機能のバランスをとり、子どもの人格を育んでいくこと。

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人は、どんな時もバランスをとって生きています。

からだも精神も、どちらかに偏ることなく、

自分で上手くバランスを取りながら生きています。

 

 

時代や環境によって、傾くことはあっても、

それの状況を把握しながら、「調節していく知恵」が

人間には備わっているのだと思います。

 

 

 

 

さて、今日は、現代社会の中で、子どもにとって、

今、2つの場所のバランスを保つことが大切であることを

お話します。

 

 

 

この2つの場所とは、

 

一つは、教育施設(義務教育・学校)

 

もう一つは、家庭(家庭教育・家族)です。

 

 

 

 

 

 

どちらか一方ではなく、この両方がバランスよく

子どもの居場所として機能していくことは、

子どもの成長には欠かすことができないからです。

 

 何事も、一つの視点だけでは得られることはできません。

 

 

 

 

 

 

 では、これら2つの場所は、それぞれどのような特徴を

もっているのでしょうか。

 

 

 

 

まず、義務教育期間では、この社会で生きていくための

「一般大衆の価値観」を学びます。

 

この9年間のシステムは、「消費者」「労働者」を

作るためのカリキュラムになっているのですから、

そこに焦点を置いて、学び取ることです。

思考回路は、暗記型、知識詰め込み型、帰順型です。

 

 

自分以外の他者の存在を知り、

違いのなかで、より多くの気づきを得ることができます。

 

生きていく中では、こちらの感覚や思考を知ることも必要不可欠です。

 

 

 

 

 

 

次に、家庭教育のこの14年間では、義務教育とは異なる立場で、

唯一無二の子どもの成長を支えます。

 

 

ここでは、「自分だけの価値観」を大切にし、好きなことに続く、

才能を開花させる準備をします。

素質や才を見極めるのです。

 

 

 

「生産者」「経営者」としての作り手の視点を学びます。

0から1を生み出すこと。

1から3や8にしていく過程を学ぶことに焦点を当てます。

 

 

 

思考回路は、想像・創造的に、行動し、自ら価値を見出していく探求型です。

 

 

 

 

自分がどう思うか、どう感じるかを大切にして、

疑問や発見を大切にしながら、育んでいきます。

 

 

また、学校では決まりやルールに従うことを学ぶことに対して、

家庭では、人として大切な思いやりや礼儀を親のしつけを通して学びます。

 

 

 

 

 

 

そのためには、子どもに媚びることなく、

そして、義務教育の時間とは異なり、子どもを1人の人として見て、

精神性の高い人に育てていく必要があるのです。

 

ですから、子ども扱いはしません。

 

 

それは、親である人にしかできないことです。

なぜなら、本当の「愛情」を親自身も学んでいくからです。

 

やさしさと厳しさの間で、子どもをよりよい方向へ導くことは、

至難の技です。

 

地球に生まれて、誰もが親になる機会が与えられているのならば、

子どもを育てることは、自分自身の成長に大きく繋がっていることに

気が付くことでしょう。

 

 

 

 

大人が未熟であれば、子育てで上手くいかないと感じることが多くあるはずです。

一つ一つの課題を、丁寧に向き合い解決の方向を考えていくことは、

これまで学校で習っているわけでもないのですから、

誰もが初めての経験と知識を要するのです。

 

 

 

それと同時に、今となっては当たり前のように言われていますが、

ワクチン接種、電磁波、添加物などの食の問題、保育園、

女性社会進出など・・・

 

 

子どもを育てていくための環境が今日本でどのように変化してきているのかを

自分の目で見て、把握して、取捨選択し、決断していく必要があるのです。

 

 

 

 

 

 

学校の役割と家庭の役割。

 

 

 本来であれば、○○型という型に当てはめる言葉は好みませんが、

比較するために使用しました。

また、厳密には、決まった境界線はなく、

どちらもが担うことが多いです。

 

 

 

 

 

このバランスを、どちらかに偏ることなく、

それぞれの機能のよいところを見て、教育にあたることが

大切だと思っています。

 

 

 

 

私たちは、それをしないために何かを排除したり、

経験させなかったりする傾向が多々あります。

 

親の心理としては、当たり前なことですが、

人は、自分で経験して初めて深い理解に繋がります。

 

 

 

教えても、その人のタイミングと経験による知恵が一致しなければ、

体得に至らず、同じことを繰り返すことになるのです。

 

その上で、共に寄り添い、考えていく。

 

 

 

 

そして、我が子には、今、どのような時間をもつことが、

本来の豊かな成長に繋がるのかを思慮深く考え、

行動していくことが大切なのです。

 

 

 

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私たちは、大きな視点で見れば、地球という大きな船にのっています。

その中の小さな船に、皆と同じように乗ることではなく、

いざとなれば、自分で船を作り、自分で航海し、友達を探し、

船を大きくして、一緒に旅することのできる人格を

子どもの内に、しっかりと育みたいものです、