生命力を維持することは、才能を発揮すること。
この地球に存在する男性も女性も皆、最高の笑顔で生きていけたら、
それはとても幸せなことだと思います。
最高の笑顔は、その人の生命力に比例します。
生命力を保ち、維持するために、人は命をいただきます。
先日、日本のある女子大学に行ったときに、
何気なく入った売店、食堂にとてつもない違和感を覚えました。
売っている物、買っている物。
その選択は消費者である私たちの責任ではありますが、
自分が食べたものが、私を通して、いずれ1人の生命へと繋がっていくことを
女性は、この体を通して生物の知恵として知っているに違いありません。
けれど、その選択を邪魔するものばかりが溢れている今の日本は、
本当に、「女性進出」を謳い、「未来を担う子どもを育てる」環境なのでしょうか。
未来を担う人たちが、
今、食べるもの、着るもの、考えることは、
そのまま直接、子どもたちへと還っていくのです。
ですから、子どもと呼ばれる時代に、「命をいただく」ことへの感度を高めておくことが重要です。
当たり前ですが、食べているものが人の身体をつくります。
子どもは、もともと生命力のかたまりです。
この生命力が、発揮できずに、生きるということは、
自分の最大限の能力、才能を発揮できないということになります。
人は、自分の能力や才能を発揮できている状態であり、
自分が生みだすものを、他者が自分ごとのように
必要とするときに、(必要とされるとき)に
本当の幸せを感じるのだと思います。
それは、人をステップアップさせ、成長させます。
「食べるものは、人の思考を変えていく。」
そして、
「食べる行為は、人の思考をつくる。」
生物として、人間として、命を頂くことは、
それだけ、命がけの行為であることを私たちは忘れてはいけないのです。
食卓は、家族の中心になる場所です。
かつて、火を囲んで、集合した家族は、便利さと文明の発展によって、
火からどんどん遠ざかっています。
自分の舌で味を認識し、
自分の鼻で、香りを確認し、
自分の手で命をしめる。
この素材を感じとる感覚を、0才~6才の間に、しっかりと子どもたちに体得させることは、命を繋いでいく上で、必須の学習であると考えます。
今、私たちの在る環境から、ほんの少し、意識することで、
人は、変われるものです。
教育の最大の目的は、人を成長させることですが、
人は、自ら変化し始めなければ、成長できないのです。
生命力を維持することは、自分自身の才能を発揮するための
一番の近道なのです。
それは、自己免疫力を高め、病気になった時できるだけ
自己治癒力で直そうとする力が自然に湧くものです。
本来の自分の生命力を発揮できるような習慣を続けることは、
いつも、自分らしく居られることにつながるのです。
自分にとって心地よいと思うことは、
もしかすると、今、簡単に手に入り、利便性を追求した
食べものとは異なるかもしれません。
どんな時も、自分の身体によいものを
瞬時に判断できる力を高めておきたいものです。