パートナーシップ 「子ども」にとって一番、影響力のある「関係性」 家庭における子育てに必要なのは制度でも施設でもなく複数の大人!?女性の生き方から考える。

 

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「家庭がうまくいっているかどうかと、

仕事における生産性の相関は極めて高い」

 

「一方で、家庭については、

これまでほとんど集合知が活かされることがなかった」

 

 

以下記事参照

本気で考えるパートナーの壁:時代の変化に「乗れる」予見性を育もう | 未来を変えるプロジェクト by DODA

 

 

私は、「家庭」についての集合知とは、千差万別であり、

多様であるからこそ面白く、極自然であり、

人間のとしての豊かな営みを生みだすものだと捉えています。

 

 

男性にとっても、女性にとってもより良いパートナーシップを築くこととは、

豊かに生きる上で欠かせないものです。

 

 

両者だけではなく、子どもが育つ上で最も影響のある「関係性」であり、

親の「価値観」から子どもは、多くのことを学んでいます。

 

 

では、家族とはどうあるのか。

子どもを育てる共同体として、どのような「価値」で、子どもを育てていくかは、

カップル二人だけの問題ではありません。

 

 

近年、女性が働く社会へと邁進しているにも関わらず、

女性の「もやもや感」は払拭できずに、私たちは、どこへ答えを求めればいいのかを

模索して生きているのが2016年の現状です。

 

 

 

本記事の平成23年版男女共同参画白書を見ると

 

その結果、以前であれば高校を卒業し18歳〜20歳で就職、25歳で結婚し、そのまま子供を産むのがスタンダードだったという時代感が、今では男女ともに対等に22歳で大学を卒業、30歳前まで就労経験を積み、結婚時にはパートナー双方が社会的に同等のポジションや収入レベルにあるという状況が多くなってきました。

 

 

ここにも書かれているように、私たちの祖母、母たちが持っていた

「結婚観」「働き方への考え方」「育児観」が変化してきているのは、

周囲を見渡してもよく分かります。

 

 

私たちの培ったポテンシャルを最大限に社会に還元させたいと願うのは、

誰もが当たり前に願う感覚であり、

働くことへの「良さ」を見出していこうとする一方で、

生物として生命を育み未来へと繋いでいきたいと願うのも、

同時に当たり前の感覚です。

 

私たちは、そのような狭間で生きていることに気付きます。

 

 

その上、テレビ・雑誌などで

「婚活」「出産適齢期」「不妊治療」など、

私たちの周囲には様々な情報による「スタンダード」=「常識」

がつくられていますから、その情報に踊らされずに、

生きることもまた「もやもや感」が増すことになっています。

 

 

子どもを育てることへの妙な「気難しさ」が感じられます。

 

 

現在は、共働きカップルが多く存在しています。

それは当たり前の感覚としてありますが、一昔前までは、それは

スタンダードではありませんでした。

専業主婦をしていても、「ママ企業家」「働く女性」としてキャリアを

考える女性も少なくありません。

 

 

 

 

では一体、子どもの居場所はどこにあるのでしょうか。

 

 

 

子どもは、どこへ行くのでしょうか。

 

 

 

これまで、私は、児童養護施設ファミリーサポートセンターなど、

「親と一緒に居たくても居られない子ども達」を見てきました。

 

それは、一見「かわいそう」と私たちの現在の常識からすれば、考えてしいます。

 

 

しかし、結果としては、現在の子どもは上記と同じような状況に置かれていると

言えます。さらにその児童数が増していくのではないかと懸念しています。

 

 

ある施設に子どもを預ける行為はどういうことかは、

ここでは長くなるので述べませんが、

各々が想像して考えてほしいテーマです。

 

 

 

 

記事にある、もうひとつのテーマとして挙げられている、

 

 

このとき、自分の親世代をモデルとし「男性は働き続け、女性は会社を寿退社して家庭と育児に専念する」といった組み合わせのカップルは少なくなり、お互いに勤務しながらどのように「家庭・子育てを分担するか?」という新たなテーマが生まれます。

 

 

 

と記事にあります。新たなテーマが出現したように思われますが、

これは、極当たり前のことであり、男性も女性も、老人も

皆で「子どもを育てる」ことを、私たちの祖先はしてきましたし、

子どもを育てるにはこのような方法以外ありません。

 

1人や2人では、子どもは、育ちきれません。

 

 

複数の大人が居て、年齢に伴って自然に役割分担ができていたのです。

それは、保育的な課題も、子どもの精神的課題も、

自然に家族のあり方として、より良い方法だったから、

自然と営まれていたのです。

 

 

制度や施設がなくても、家族という共同体のなかで育まれていくことが

望ましいです。

イクメン」という概念もいらないでしょう。

男性にとっても、子どもを関わることのメリットはここでは語り尽せないほど

あります。やったことのある人は必ず感ずることがあるでしょう。

 

 

しかし、今の社会ではそのようなことは理想論だ!

とお考えの方も居られるでしょう。

 

 

私たちは、すぐに「制度」や「決まり」を求める傾向がありますが、

そのようなことを言っていては、100年先も何も変わりません。

 

自分たちの「価値」のもとで、目の前のあなた自身の周囲を

そのようにしていくことは、今、すぐにでも私は可能だと思っています。

 

 

 

 

最後に、女性のキャリアについての記事をピックアップしましょう。

 

 

子供を出産する場合、どうしても出産前後の数カ月、数年は職場を離れざるを得ない状況が発生してしまいます。その結果、仕事上で最も昇進が早い同僚との間でキャリアの差が生じたり、キャリアの断絶により特定のキャリアパスを登ることができなくなってしまったりするなど、本人の実力や努力では埋めることができないギャップを突きつけられてしまうことがあります。

 

 

 

私たちは、自分自身の生き方を自由に選択したいと考えていますが、

現実は、子どもを育てることも、仕事を続けていくことも

「困難である」とされてしまっています。

 

女性として、社会にいる子どもたちを一緒に育てているという

視点に立てば、我が子だけではなく、他の子も同じように大切な存在です。

 

 

また、社会にとって、子どもを産み育てるという行為は

非常に「価値の高い」ことなのです。

 

 

仕事=自分の価値を高めるところ

だけではなく

 

子育て=自分の価値を高めるところ

に繋がるのです。

 

そして、忘れてはならないのは、どちらもあなたの自身ではないということです。

仕事も子育ても、イコール自分であると考える必要はありません。

 

 

自分の価値は、そのようなものでは図れませんから、

周囲がそのように評価できることがおかしいのです。

 

 

私は、いつも、私でいますし、仕事も子育ても、自己成長の一つです。

それは「多様な関わりを育むことができる」可能性を意味しますし、

豊かなに生きることに繋がります。

 

 

その時々によって、役割が違うだけで、どのように

生きても、私は私でしかありません。

 

私たちはつい、自分の人生と子どもの人生を比べたり、期待したりしてしまう

傾向もあることを知っておくべきです。

 

 

 

大事なことは、できるだけ家族で子どもを育てることです。

複数の信頼できる、尊敬できる大人がいることが大切です。

 

そして、周囲が協力することは、子どもを育てる上での

「スタンダード」ですから、助けを求めていいのです。

 

 

子どもを育てるということを

施設に任せるのでもなく、

カップル2人の責任でもなく、

私たち1人1人にできる役割分担で育てていく環境をつくりましょう。

 

 

そして、テレビ、雑誌、新聞からの情報を鵜呑みにせずに、

自分の感性で、自分の頭で1つ1つ考えることが、

一番の近道です。